バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第2戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。

そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

しかも芝1800mで勝ち上がりということで、クラシックへの夢は広がる。

前走後同日の8月4日にノーザンファーム早来に放牧に出されましたが、14日に帰厩しました。


8月31日 函館11R 第48回 札幌2歳ステークス GV 芝1800mに出走!!

14着/5番人気。

勝ち馬の時計が1分59秒7という滅茶苦茶な馬場。やはり姉フロアクラフト同様、デコボコ馬場はさっぱり走らない。四位洋文騎手も途中で追うのをやめダメージを減らしてくれた。

今回は度外視でいいとは思うが、馬場が悪いと走らないのでは大きなハンデ。毎度馬場を気にしないといけない。


レース回顧と時計の分析、レース後の四位洋文騎手のコメントを掲載。

(2013年9月3日完結)

2013年8月13日立ち上げ

●前走後、同日にノーザンファーム早来へ放牧に出されました

 初戦の前走は新馬にしては珍しく時間をかけてビッシリと仕上げられ(新馬戦は8分仕上がり程度で出す厩舎が多い)、きっちりとデビュー戦を勝利で飾った我らが愛馬バウンスシャッセですが、レース終了後そのまま同日にノーザンファーム早来へ放牧に出されました。

 私は次走は秋の東京開催を目指すのかと思っていましたが、8月13日の近況報告で次のように発表がありました。

周回コースと坂路でハロン16秒のキャンター調整を行っています。「先週半ばまで軽めの調整で前走後のケアを行っていましたが、先週末より乗り出していました。その後も比較的順調に進められていました。調教師からも可能ならば再度函館競馬を考えていければという相談もありましたので、最終的には馬の状態と馬房等の兼ね合いを見てから判断していきます」(早来担当者)

 ということで、もし函館で出走させるというとバウンスシャッセの使えるレースは2鞍しかありません。

 9月1日 函館10R すずらん賞 オープン 芝1200mと8月31日 札幌11R 札幌2歳ステークス GV 芝1800mです。

 むむっ、ここって昨年我が軍団のグランデアモーレが果敢に出走し6着だったもののそこからもう1年間休養(>_<)あのレースではあーりませんか。

 確かに放牧先でも調子はよさそうだし、本来ここに出走する予定だった同厩舎のサトノフェラーリは先週僅差とはいえまさかの取りこぼしで2着に敗れてしまったし、搭載エンジンからしてサトノダイハツに改名予定とか・・・更にここに来る予定だったアイドル命名のキミノナハセンターもキャロ馬に脚元をすくわれて勝てなかったし、キミノ着はセンターに改名予定だとか・・・他に同厩舎で出走する予定の馬もいないようですし、更に藤沢和雄厩舎にとっては昨年コディーノで勝った縁起の良いレースだし・・・、で、動けるバウンスシャッセに白羽の矢が立ったようです。

 私はてっきり秋の(キャロ馬にとって鬼門の)アルテミスS辺りの牝馬限定戦まで休養と思っておりました。もちろん、長期休養に追い込まれたグランデアモーレの例もありますし、走れる状態の時に走るのは競走馬として当然と思いますし、出走は歓迎です。


 8月13日現在、ゼンノロブロイ産駒は先週のオープン勝ちで2歳リーデイングの堂々2位です。首位のディープインバクトにしっかりとついて行って貰わないと。ロブロイ産の高額愛馬ジェットブラックも早くデビューしてくれぃ。


 そんなこんなで、バウンスシャッセが函館で出るのなら、今週中に函館競馬場に移動するでしょう。さて、どうなることですか。

これ以降は2013年8月15日に作成

●8月14日に帰厩し、次走はやはり札幌2歳ステークス!!

 以下は8月14日に更新されたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。

14日に函館競馬場へ帰厩しました。「前走後はすぐに牧場へ出して現地でレース後の経過観察とケアをお願いしていましたが変わりなく調整できているようでした。先のある馬だから次走に関しては様子を見ながらと思っていましたが、順調ならばトライしてみたいなと思えるレースがありますからね。そう思い、最終週に組まれている2歳ステークスを目標にするため今日の検疫を確保して戻させていただきました。明日から様子を見つつ動かしていきます。ジョッキーは前走に続いて四位くんにお願いしてあります」(藤沢和師)31日の函館競馬(札幌2歳S・芝1800m)に四位騎手で出走を予定しています。

 ということで、我らが愛馬バウンスシャッセは8月14日に函館競馬場に入場しました。

 そしてそうなると次走は当然8月31日 札幌11R 札幌2歳ステークス GV 芝1800mですね。鞍上もデビュー戦を勝ち挙げていただいた四位洋文騎手ということで期待は高まりますねぇ。

 すでにキャロットクラブで同じくゼンノロブロイ産駒のハイアーレートが札幌2歳Sへの出走を表明していますが、今年注目のロブロイ産駒同士頑張りたいですね。

これ以降は2013年8月29日に作成

●追い切り情報(8月29日更新)

前走前 8月1日 函館 芝 重馬場 馬なり余力

四位洋文
6F 88.8
5F 71.1
4F 54.9
3F 40.2
1F 12.2[1]
サトノフェラーリ(2歳オープン)馬なりの内を0.4秒追走クビ遅れ



8月17日 函館ダート 稍重馬場 馬なり余力

古川吉洋
4F 55.6
3F 40.4
1F 13.5[6]
ダノンゴールド(古馬オープン)馬なりの内を1.4秒先行同入


8月21日 函館芝 良馬場 馬なり余力

四位洋文
5F 72.7
4F 56.6
3F 42.4
1F 13.1[5]
シンボリエンパイア(古馬500万下)馬なりの内を0.6秒追走


8月25日 函館ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 74.8
4F 58.3
3F 43.0
1F 15.1[6]


8月28日 函館芝 良馬場 ゴール前仕掛け

四位洋文
5F 64.9
4F 49.6
3F 36.6
1F 11.9[3]
パシャドーラ(3歳500万下)直線一杯の外を0.7秒追走クビ先着
 8月17日、格上の馬に胸を借りて練習しています。前走前も調教をつけていただいた中堅の古川吉洋騎手に跨がって貰っています。バウンスシャッセは馬格がありますし、ビシビシ追えますから楽しみですね。

 8月21日、来週本番でも騎乗していただく四位洋文騎手に調教をつけて貰っています。しっかりと息を合わせて本番でも良い走りを見せて欲しいですね。
 以下は8月21日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「札幌2歳ステークスを目標に先週こちらに帰ってきましたが、輸送を挟んでも体調を崩すようなこともなければコンディション面で不安に思うようなことはありませんでしたよ。さっそく週末から時計になるところを始めていますが、デビュー時と今回との差を確認することも含めて取り組んできたんです。デビュー前、古川ジョッキーには何度か乗ってもらっていたので彼に跨ってもらったのですが、前が出るようになったし、動けるようになっているように感じるという評価をいただけましたよ。そして、今朝は本馬場で追い切ったのですが、今回は四位ジョッキーに乗ってもらったんです。やはり使う前より良くなっているし、前向きさも出てきていいねと言ってもらえましたよ。まだキャリア1戦ですし、これから良くなってくる馬ですが、この短期間でもいい方へ行っているように感じますし、この調子で調整を進めていって来週に備えたいです」(大江原助手)
 陣営のコメントによりますと前走前よりも状態は良くなっているということでロブロイ産駒ですからまだまだ強くなる余地を残していますし楽しみですね。

 8月28日、四位洋文騎手を背に、素晴らしい動きを披露してくれました。全体の時計もこの日の1番時計(・・・と言っても14頭しか芝で時計を出してないですが・・・)、そして終いが11秒台としっかりと伸びています。良馬場ならこれだけ走れるので勝ち負けと思いますが、実際は金曜日から雨予報なんですよね。雨ですと、トビの大きい馬ですし、大敗もあり得ます。
 私ほっさんの追い切り評価は最高評価の「A+」です。この時期の2歳としては破格の動きだと思います。本数もいいですし、調整としては万全でしょう。これで勝てなければ力負けです。バウンスシャッセの能力は十分出せる仕上がりと思います。
 以下は8月28日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「今週も四位さんに跨ってもらい実戦に備えて本馬場で追い切ることにしました。3歳馬とペアを組んで動かしたのですが、バウンスシャッセが後ろを進み直線で外を回して末を伸ばすような内容でした。少し離れたところから差を詰めるようにしたわけですが反応もまずまずで動きもしっかりしていたように思いますよ。ジョッキーも変わらずほめてくれていましたね。それなりの負荷をかけたつもりですが息の入りが早かったし、やはり性能がいいのでしょう。初戦はまだわかっていないところもあって普段はのんびりした感じがありましたけれど、今回はいい意味でピリッとしていて自分からハミを取って走っていました。ハミがかりも良くて前回以上にコントロールも利くのではないかなと思います。ここまで順調に来ましたから体調をしっかり整えて週末に備えるだけですね。気になるのはやはり馬場でしょう。こういう馬場はこなせるタイプだとは思いますが、その時は良くてもその後のダメージとして大きくなりがちですからね。まだまだこれからと思っている馬ですし、負担が残りにくいきれいな馬場で走らせてあげたいと思っていますが、週末にかけてまた雨模様のようなので、雨の量が少なければいいなと願っています」(大江原助手)「今週の競馬へ向けて今朝追い切りましたよ。本馬場による2頭併せで四位くんに乗ってもらいました。追いかけていい伸び、いい動きを見せてくれていましたし、よかったんじゃないかな。四位くんも“順調”とこれ以上ない言葉で褒めてくれていましたからね。まだ2戦目ですからそう簡単ではないでしょうが、週末が楽しみです」(藤沢和師)
 ということで、なんだか日本語的には、これで正しいのかと思いますが、四位洋文騎手は最高の賛辞のようです(^_^;)。
 競馬ブック誌では滅多に出ない右上がりの矢印の高評価。追い切りの短評は”瞬発力抜群”です。馬三郎でも追い切り評価は「A」。追い切りの短評は”動き絶好”です。各専門誌も最高の評価をしていただいております。ちなみに馬三郎でこのレースに出走予定の馬の今週の追い切り「A」評価は、バウンス以外にはレッドリヴェール(函館芝65.8−11.7)のみです。
 バウンスシャッセが大物感のある動きを見せた。函館芝でパシャドーラ(3歳500万下)と併せ馬を行い、5F64秒9−36秒6−11秒9。機敏な走りを披露した。藤沢和師は「実戦を使って馬は良くなっている。この時期の2歳牝馬にしては気持ちが穏やか。いい雰囲気だよ」。昨年のコディーノに続く連覇に向けて「タイプは違うが、楽しみにしている」と期待していた。(デイリー馬三郎)
藤沢和厩舎のバウンスシャッセが、ハード追いを敢行した。四位騎手を背に函館芝コース。3、4馬身追走からグイグイとペースを上げ、直線では鞍上のゴーサインに抜群の反応で抜け出し、5ハロン64秒9−11秒9で首差先着した。ゴール前ではこの厩舎にしては珍しくステッキが入る意欲の追い切りで、昨年のコディーノに続く連覇へ態勢をしっかり整えた。鞍上は「物見するところがあるのでステッキを入れた。落ち着いているし、ステッキを入れたことで集中して走っていた」と手応えを口にした。日刊スポーツ(水曜日)
 と、各専門誌でも期待のできるようなことをたくさん書いていただいております。

●気になる特別登録表(8月31日 函館11R 札幌2歳ステークス GV)

特別登録表 8月31日 函館11R 第48回 札幌2歳ステークス GV 芝1800m 国際

第1回登録完了馬 全23頭 フルゲート 14頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アグネスドリーム 54.0  8/18 新馬 函館芝1800
アースウィンド 勝浦正樹 54.0  8/03 未勝利 函館芝1800
ウインマーレライ 丹内祐次 54.0  7/07 未勝利 福島芝1800
オイダシタイコ 荻野琢真 54.0  8/10 未勝利 函館芝1800
オールステイ 吉田隼人 54.0  7/28 新馬 函館芝1800
クリノコマチ 伴啓太 54.0  8/25 新馬 函館芝1200
クールジョジョ 54.0  8/04 未勝利 函館芝1200
コスモスパークル 54.0  8/03 ダリOP 新潟芝1400 10 12
サングラス 田中博康 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 10 10
サンダラス 柴山雄一 54.0  7/21 未勝利 函館芝1800
ダンツキャノン 川須栄彦 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 14
トーセンシルエット 江田照男 54.0  7/21 函館GV 函館芝1200
ハイアーレート 吉田豊 54.0  7/21 新馬 福島芝1800
バウンスシャッセ 四位洋文 54.0  8/04 新馬 函館芝1800
ピオネロ 蛯名正義 54.0  6/23 新馬 阪神芝1800
プレイヴリー 54.0  8/17 未勝利 函館芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マイネルディアベル 54.0  7/21 函館GV 函館芝1200 12
マイネルフロスト 三浦皇成 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マラムデール 戸崎圭太 54.0  6/08 新馬 阪神芝1200
メイショウスミトモ 古川吉洋 54.0  8/03 新馬 函館ダ1700
レッドリヴェール 岩田康誠 54.0  6/01 新馬 阪神芝1600
ロードフォワード 藤田伸二 54.0  8/18 新馬 函館芝1800

青字は未勝利身分の馬。

●気になる出馬想定表(8月31日 函館11R)

出馬想定表 8月31日 函館11R 第48回 札幌2歳ステークス GV 芝1800m 国際
想定数18頭 フルゲート 14頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アースウィンド 勝浦正樹 54.0  8/03 未勝利 函館芝1800
オイダシタイコ 荻野琢真 54.0  8/10 未勝利 函館芝1800
オールステイ 吉田隼人 54.0  7/28 新馬 函館芝1800
クリノコマチ 伴啓太 54.0  8/25 新馬 函館芝1200
コスモスパークル 大野拓弥 54.0  8/03 ダリOP 新潟芝1400 10 12
サングラス 田中博康 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 10 10
サンダラス 柴山雄一 54.0  7/21 未勝利 函館芝1800
ダンツキャノン 川須栄彦 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 14
トーセンシルエット 江田照男 54.0  7/21 函館GV 函館芝1200
ハイアーレート 吉田豊 54.0  7/21 新馬 福島芝1800
バウンスシャッセ 四位洋文 54.0  8/04 新馬 函館芝1800
ピオネロ 蛯名正義 54.0  6/23 新馬 阪神芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マイネルフロスト 三浦皇成 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マラムデール 戸崎圭太 54.0  6/08 新馬 阪神芝1200
メイショウスミトモ 古川吉洋 54.0  8/03 新馬 函館ダ1700
レッドリヴェール 岩田康誠 54.0  6/01 新馬 阪神芝1600
ロードフォワード 藤田伸二 54.0  8/18 新馬 函館芝1800

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート14頭のところに現在18頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPですとキャロ3頭全馬、出走可能”A”ということですから、出走は確実のようです。これは嬉しいですね。

●出馬確定表

出馬確定表 8月31日 函館11R 第48回 札幌2歳ステークス GV 芝1800m 国際 フルゲート 14頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
オールステイ 吉田隼人 54.0  7/28 新馬 函館芝1800
クリノコマチ 伴啓太 54.0  8/25 新馬 函館芝1200
サングラス 田中博康 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 10 10
ダンツキャノン 川須栄彦 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800 14
トーセンシルエット 江田照男 54.0  7/21 函館GV 函館芝1200
ハイアーレート 吉田豊 54.0  7/21 新馬 福島芝1800
バウンスシャッセ 四位洋文 54.0  8/04 新馬 函館芝1800
ピオネロ 蛯名正義 54.0  6/23 新馬 阪神芝1800
マイネグレヴィル 柴田大知 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マイネルフロスト 三浦皇成 54.0  8/10 コスOP 函館芝1800
マラムデール 戸崎圭太 54.0  6/08 新馬 阪神芝1200
メイショウスミトモ 古川吉洋 54.0  8/03 新馬 函館ダ1700
レッドリヴェール 岩田康誠 54.0  6/01 新馬 阪神芝1600
ロードフォワード 藤田伸二 54.0  8/18 新馬 函館芝1800

表中 騎手の太字は乗り替わり

無事出走が確定しました!!マイネル軍団対キャロット軍団の様相です。

●函館芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。
 スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1〜2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。速くなれば当然、差し馬が台頭する。しかし、狙いやすいのは好位を取れる先行馬。ラスト3ハロンは平均して36秒台という遅い時計。スローペースの上がり勝負でも11秒台のラップを連発できるような馬場ではない。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。
 全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。
 枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行
ポイント 展開、洋芝適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、勝浦正樹、田面木博公
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分55秒1 1分56秒5
2歳未勝利 1分53秒0 1分52秒3 1分55秒3
2歳オープン 1分51秒3 1分51秒8
3歳未勝利 1分51秒3 1分53秒0 1分54秒4
古馬500万 1分50秒2 1分51秒9 1分54秒8 1分53秒0
古馬1000万 1分49秒9 1分52秒7
古馬1600万 1分48秒7
古馬オープン 1分48秒9 1分52秒4 1分56秒0

●騎手は四位洋文騎手 ほっさん評価「S」

 今回もバウンスシャッセの鞍上はデビュー戦に引き続き四位洋文騎手が手綱を取ってくださいます。今、北海道で藤沢和雄厩舎の主戦と言えば四位洋文騎手ですが、その主戦に2歳ステークスでも騎乗していただけることは光栄です。実際、同厩舎ではサトノフェラーリやキミノナハセンター、トレクァルティスタ(コディーノの下)などが続々函館でデビューしたり入厩していましたが、きちんと勝ち上がったり、ここまで2歳ステークスに向けて順調だったのは我らが愛馬バウンスシャッセのみ。これらの馬も順調なら、今回のレースでバウンスの屋根がだれになっていたかわかりませんが、無事に主戦を確保して重賞に臨むことができます。有り難いですね。


 四位洋文騎手と言えば私の評価でも「S」と最高ランクで騎乗技術は超一流、追う力もありますし、期待の高い騎手ですね。そして乗り方の綺麗な騎手としても有名ですね。

 前走の初戦でも、超スローを見抜き、道中でポジションを上げて、早めに抜け出すという完璧な競馬でした。今回も追い切りから何度も跨がっていただき、バウンスシャッセは完全に手の内に入っているでしょうから、彼の騎乗ほど力強いものはありません。

 私は札幌2歳Sは昨年のグランデアモーレ(6着)に続いて2年連続の愛馬の出走ですが、今年は昨年よりも手応えは良いですね。勝ち負けできそうな気がします。後は馬場だけですね。


 2013年8月29日現在、中央通算1412勝、勝率11.9パーセント、連対率22.2パーセント、重賞68勝、GTは14勝(2007年 東京優駿・ウオッカ、2008年 東京優駿・ディープスカイなど)と超一流の数字。昨今は騎乗セーブをしているので勝ち数などは伸びないが、勝率や連対率は通算成績を上回る。
 昨年(2012年)は中央45勝、勝率10.5パーセント、連対率19.5パーセント。今年(2013)はすでに37勝、勝率12.9パーセント、連対率24.1パーセントと素晴らしい活躍で全国騎手リーディングの18位です。



 四位 洋文(しい ひろふみ)は1972年11月30日生まれの40歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する23年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。叔父に、元騎手の四位満教(しい みちのり)がいる。妻は元エンドレスギャルズ(9期)の鈴木美帆子。


 小学校3年よりポニーでの乗馬を経験しており、競馬学校入学以前すでに乗馬では全国区の活躍をし、乗馬雑誌「乗馬ライフ」でも取り上げられたことがある。

 中学校卒業後に競馬学校に入学(7期生)、同期には藤田伸二・安田康彦・橋本広喜らがいる。競馬学校では教官から馬乗りを評価され7期生の中では一番の注目株であり、成績も優秀であった。

 1991年に古川平厩舎からデビュー。同期の藤田が1年目から重賞を勝利するなどの華々しい活躍をしていたのとは対照的に、デビューから3年間はあまり目立った成績は挙がらなかった。ただし、デビュー当時の注目度や評判は四位の方が上であった。

 4年目の1994年にゴールデンジャックで桜花賞トライアルの4歳牝馬特別を制して重賞初勝利。本番の桜花賞では13着に敗れたものの、続く4歳牝馬特別に勝利し、優駿牝馬(オークス)では2着に入るなどの活躍を見せた。この頃から成績も伸びてきて、関西リーディングの上位に名を連ねるようになる。この年は56勝。

 1996年にはイシノサンデーで皐月賞を制し、GT初勝利。同年に古馬にも開放された牝馬限定GTエリザベス女王杯ではダンスパートナーに騎乗してこれを制した。この年フリーに転身。

 2001年には騎手を引退した的場均の後を受けアグネスデジタルに騎乗、マイルチャンピオンシップ南部杯、天皇賞(秋)、香港カップを制した。特に天皇賞(秋)はテイエムオペラオーを破る快挙だった。この年は、98勝を挙げ関西リーディングに輝いている(常に1位だった武豊騎手はフランスで長く騎乗)。また、アグネスデジタルでは2002年にフェブラリーステークスを、2003年には安田記念を勝利した。

 2006年2月18日の東京競馬第10競走の勝利で、JRA通算1000勝を達成した。

 2007年5月27日、第74回東京優駿(日本ダービー)をウオッカで勝利し、日本ダービー初制覇。これは、クリフジ以来64年振り3頭目となる牝馬による日本ダービー勝利という快挙であった。また同年10月21日、第68回菊花賞をアサクサキングスで勝利し、三冠競走の全てに勝利した(史上17人目)。また同一年の日本ダービー・菊花賞を異なる馬で制覇したのも国営競馬・中央競馬を通じ、現行の3歳クラシック路線が整備されて以降、史上初となるものであった。ただしその後、四位はウオッカから降ろされている。

 2008年5月11日の第13回NHKマイルカップおよび同年6月1日の第75回東京優駿をディープスカイで制覇した。特に東京優駿は前年のウオッカに続く2年連続制覇(武豊に次ぐ史上2人目)であり、かつ牡馬と牝馬の双方での制覇は国営競馬・中央競馬を通じて史上初となるものであった。


 「例年、リーディングは20位前後。これは騎乗数を少し抑えているためで、実力はもっと上だ。騎乗馬をしっかりと御すことができ、巧みに狙ったポジションにつけて的確な誘導を見せる。デビュー2年目にGTを獲り、GTの勝利数は14。ウオッカとディープスカイでダービーを連覇しており、大舞台での強さは特筆ものである。ちなみに2011年の34勝のうち12勝が特別勝ち。騎乗馬を絞っていることが重なって、”仕事人”のようなイメージになっている。ほとんどの年で勝率が1割を超えており、1番人気での成績は、2010年が[19・15・7・24]の連対率.523と上々で、2011年は[11・3・6・18]の連対率.368とひと息。両年とも2・3番人気馬で好成績を残している。単勝回収率は2010年が単勝17190円があって108パーセント、2011年が単勝14260円があって110パーセント。芝・ダート別では、2010年と2011年に限ってダートの方が連対率が良い。コース別で目立った偏りはなく、距離別では長めの距離で結果が出やすい傾向にある。特にコネクションの強い厩舎は角居勝彦と昆貢。あとはエージェントが絡んで多くの厩舎で騎乗している。勝負気配と感じたら、迷わず”買い”で良い。人物的には、親分肌で若手からの信頼が厚い。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年上半期)
ほっさん愛馬での成績(2戦1勝)

2009年 5月 2日 クリンゲルベルガー 3歳500万下 京都ダ1200m 13着/9番人気
2013年 8月 4日 バウンスシャッセ   2歳新馬   函館芝1800m  1着1番人気


2012年5月27日 京都8R パントクラレールに騎乗する四位洋文騎手。(3番人気2着)

これ以降は2013年8月30日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「例年同様、素質馬がズラリ。キャリア1戦だが、大物感を漂わせるオールステイに◎。併せての渋太さは2歳同士の小回り1800メートルでは武器だ。マイネルフロストも現時点での完成度の高い一頭。決め手を秘めるレッドリヴェールとマラムデール、バウンスシャッセも流れひとつで首位争い。レース巧者マイネグレヴィルも怖い存在。」


短評は「主力対等」



予想家の印
馬名 橋本篤 高柳利 井尻恵 CPU
レッドリヴェール △△
ピオネロ
バウンスシャッセ △△
ハイアーレート
マイネグレヴィル
サングラス
オールステイ
ロードフォワード
マイネルフロスト △△
マラムデール △△
トーセンシルエット
クリノコマチ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
オールステイ 4.2
マイネルフロスト 4.2
レッドリヴェール 5.0
マラムデール 7.4
バウンスシャッセ 8.4
ピオネロ 11.2
マイネグレヴィル 11.5
ハイアーレート 13.6
ロードフォワード 17.7
以下19倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 70.0 70.0
ハイアーレート 71.7 71.7
ピオネロ 73.8 73.8
マイネグレヴィル 85.1 74.9 85.1
マイネルフロスト 85.1 69.4 85.1
レッドリヴェール 72.6 72.6
ロードフォワード 71.6 71.6


競馬ブック(フォトパドック)

バウンスシャッセ

牝2歳、鹿毛、美浦・藤沢和厩舎(8月21日撮影・函館)  初戦は太目感こそなかったが、テンションが高めで落ち着きがなかった。ただ、ひと叩きされてドッシリと構えるようになった。
垢抜けた好馬体に一本芯が入って好ムード。


有力馬のポイント

3カ月続いた函館戦もいよいよ閉幕。異例のロングランでCコース使用の最終開催だが、掉尾を飾るこの2歳Sは、ぜひとも良馬場での争いになってほしいもの。 今年のメンバーを見渡すと、やはり、コスモス賞を制したマイネルフロストが一歩リードの感がある。そのコスモス賞は上位3頭が後続を4馬身突き放して大接戦。ハナ差押さえ込んだ相手は同じく大器の呼び声が高かったサトノフェラーリだから、僅差勝ちでも内容は高く評価できるものだ。新馬戦から14キロ増と、確実にパワーアップした馬体にも今後の更なる可能性が感じられるし、同じ函館の芝1800メートルが舞台。3連勝で重賞勝ちを飾れると見た。

 マラムデールは6月の阪神戦でデビュー勝ちを決めたあと、ジックリとここに備えていた。1馬身の出遅れを楽に挽回し、直線では狭い馬群を割るように差し切ったのだから、なかなかの勝ちっぷり。出負けした点を除けば器用な立ち回りが目につき、鞍上の意のままに動けるタイプのようだ。母は重賞4勝のフサイチエアデール、兄に2歳王者フサイチリシャールを持つ血筋の良さにも注目。

 レッドリヴェールも同じ阪神開催からの臨戦。デビュー戦から間隔は開くが、早目に函館入りして順調に調整されている。小柄な牝馬でもあり、仕上がりに不安なしと見ていいだろう。その身体に似合わぬダイナミックな走りで、超スローの新馬戦を差し切ったのだから、切れ味勝負になれば黙っていないはず。問題は洋芝と多頭数がどう出るかだが、有力候補の一頭であることに違いはない。

 
バウンスシャッセは508キロの馬体重でデビュー勝ち。中団から早目に動いて押し切ったのだから、息の長い脚を使えるタイプと見ていいだろう。これだけの馬格だから、実戦2度目での上積みも小さくないはずだ。ただ、大トビで綺麗なフットワーク。開催が進んだ今の馬場で渋化があるようだと、割引が必要かもしれない。

 この開催1週目の結果が示すように、馬場渋化があれば、俄然優位に立つのが逃げ馬だ。キャリアの浅い馬同士で展開の予測は難しいが、オールステイもその候補だろう。ハナに行ったデビュー戦では、一旦交わされながら差し返す好内容。同型との兼ね合いは鍵になるが、あの勝負強さは重賞でも通用しそうな雰囲気がある。

 ハイアーレートはレース途中から大外を回って一気に追い上げるという、型破りの勝ちっぷり。気性が幼く素質の高さだけで勝ち上がった印象も強いが、レースを覚えてくれば、まだまだ上を目指せる逸材であることに違いはない。

 マイネグレヴィルはコスモス賞で3着。前出のマイネルフロストに僅かに競り負けたが、後続は大きく離しており、内容的には上々だった。オープン経験の利を生かし、ここも手堅く上位争いに。

 ピオネロの初戦はゴール前で流す余裕を見せながら、ラスト3ハロンは33秒4。前半のペースが遅かったにしても、この切れ味は注目に値する。非凡な瞬発力を生かし切れるようなら怖い存在に。

 トーセンシルエットは函館2歳Sからの参戦。前から離された3着止まりでも、差してきた組では一番いい脚を使っていた。距離延長で前進の期待がかかる。




有力馬のポイント(新聞時)

1番レッドリヴェール
 コーナーで外を回り、終い3ハロン11秒8→10秒5→11秒2の流れを差し切り。先週の重賞3着馬には4馬身半差をつけた。素質は重賞級。力を出せる仕上がりにもある。

3番バウンスシャッセ
 終い3ハロンすべて11秒台の流れを外を回って差し切り。今週の攻めでも決め手抜群。鞍上の意のままに動けるセンスの良さも魅力。

6番マイネグレヴィル
 前走、Mフロストからハナ、クビ差。力は互角。レースが上手で終いも渋太く、相手なり。常に注意。

8番オールステイ
 初戦は2、4着馬も次走で勝ち上がったほどハイレベル。その初戦、真価を発揮したのは並ばれてから。差し返すようにグイッとひと伸び。大トビで、切れないがいい脚を長く使う。長い距離で先行できれば渋太い。上積みもハッキリ。

10番マイネルフロスト
 前で運べて切れる脚も使える。現時点での完成度が高い。1度使って身が入り、結果をキッチリ出したあたりに充実ぶりも窺える。今回も攻めは絶好。3連勝も十分。

11番マラムデール
 姉は1600メートル、兄は1800メートルで重賞勝ち。この馬の初戦は1200メートルだが、タメが利き、追ってしっかり伸びた。やはり距離が延びてこそ。ビシッと攻めて好仕上がり。久々でも。

13番トーセンシルエット
 初戦の内容なら1200メートルよりは長い距離向き。今回は1週前には函館に入り馬体回復。上積み大。

デイリー馬三郎

本紙の見解

「2戦2勝で駒を進めてきた◎マイネルフロスト。新馬戦は高速馬場での上がり勝負を制し、前走はよどみのない流れを好位で立ち回ってのV。異なる舞台で結果を出したが、共通するのは立ち回りのうまさにほかならず、ともに抜群のセンスが光る。前走はふた桁増で成長分を加味しても余裕が感じられた。さらなる上積みも期待できる今回は臨戦過程も申し分なく、3連勝に向けて視界は良好。
 ○オールステイはやや急仕上げの調整過程ながらも、ゴール前で差し返す勝負強さを発揮して初戦勝ちを飾った。まだ若さをのぞかせているが、かなりの素質を秘めた逸材。中間は攻めの動きにすごみが増し、使っての上昇度は絶大。ここでも期待は十分。前走で◎と同タイムの▲マイネグレヴィル。舞台適性は疑問でも性能は相当高い×の決め手にも警戒。〈石堂〉」

◎ マイネルフロスト
○ オールステイ
▲ マイネグレヴィル
× レッドリヴェール
☆ ピオネロ
△ バウンスシャッセ
△ トーセンシルエット



バウンスシャッセ 牝馬ながら雄大な馬格でスケールの大きさは相当。馬場の悪化は気になるが、連勝が可能な逸材だ。 A


バウンスシャッセは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手評価) 2記者、×(4番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 4記者、無印 2記者です。


トレセン朝追い情報

マイネルフロスト
 三浦を背に函館の角馬場→Wをキャンターで1周半。軽快なフットワークで、リズミカルな動き。前走時のいい状態をキープしている。(↑)

レッドリヴェール
 函館のWで軽めのキャンター。3カ月ぶりでも、仕上がりの早いタイプ。小柄な馬体を大きく見せており、体調は良さそうだ。(→)

ピオネロ
 函館の角馬場→Wで軽めのキャンター。しまい1Fだけ伸ばして16秒2(馬なり)。前走時よりも馬体が引き締まってきた。(↑)

バウンスシャッセ
 函館の角馬場→Wで軽めのキャンター。木曜日に着用していたシャドーロールは外して馬場入りした。パワフルな脚さばきで迫力十分。(↑)


オールステイ
 函館の角馬場→Wで3F45秒6−14秒3(馬なり)。迫力十分のフットワークで、直線で鞍上が手綱を緩めただけでグーンと伸びた。叩かれた上積みは十分。(↑)

ハイアーレート
 函館の角馬場→Wでキャンターを2周半。気合乗り十分に、気迫のこもった動きを披露。馬体の張りも良好で、叩かれて良化した。(↑)

マイネグレヴィル
 函館の角馬場で入念に乗り込まれた。動きに硬さは見られず、脚さばきもスムーズ。上積みはないが、状態は高いレベルで安定している。(→)

マラムデール
 函館の角馬場で体をほぐした後に、内馬場のゲートでスタート練習。約3カ月ぶりだが、馬体に太め感なく仕上がった。力は出せる。(→)

トーセンシルエット
 函館の角馬場→Wで軽めのキャンター。しまい1Fだけ伸ばして16秒0(馬なり)。キビキビとしたフットワークで、素軽い動きは好印象。(↑)

ロードフォワード
 函館の角馬場で入念に乗り込まれた。多少テンションの上がる場面もあったが、前走時は気合不足の感がありいい傾向。スムーズな動きにも好感が持てる。(↑)

メイショウスミトモ
 函館の角馬場→Wで軽めのキャンター。デビュー戦でレコード勝ちした反動はなく、元気いっぱいの動き。叩かれて馬体も引き締まった。(↑)

サングラス
 函館の角馬場→Wで軽めのキャンター。

日刊スポーツ

常勝軍団が送り込むゼンノロブロイ産駒バウンスシャッセ(牝、藤沢和)がさらなる上昇度を示している。初戦は中団から徐々に進出し、押し切る余力十分の勝ちっぷりだった。ここと同じ条件を経験しており、アドバンテージは大きい。大江原助手は「使った後の雰囲気はいいですね。体は大幅に変わってはいないが、まだ余裕があったから締まってくると思う。いい意味でピリッとしてきた」と上積みを強調した。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(1着)

 「稽古通りコントロールが利いた走りを見せてくれましたが、前に馬がいなくなってからは、物見をして右へ、左へと行ってしまいました。でも、使っていけば心配ないものですよ。デビュー戦の大外枠は決して有利な枠とはいえませんが、しっかり勝ってくれました。とにかく、初陣を飾れて良かったですよ。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

 「ケイコ通りじゃないかな。コントロールも利いたしね。抜け出して1頭になった時に右へ左へ行くところがあり、物見をしていたけど、これは使いつつ解消してくると思う。初陣を飾れてよかった」(四位洋文騎手・デイリー馬三郎競馬ブック)

 「稽古通りでしたね。直線で1頭になると物見をしていましたが、使っていけば解消出来るでしょう。新馬戦で大外枠は決して有利ではないのですが、それでも勝てたのですからね。まずは初陣を飾れて良かったです。」(四位洋文騎手・ラジオNIKKEI)

 「稽古の感触通りいい馬ですね。直線でちょっとフラフラしてしまいましたが、そのあたりは初めての競馬だったこともあるでしょうし、力もつききっていない2歳馬でもありますからね。経験を積んでいけば良くなっていくと思えるものですよ。それに競馬を知らない新馬ですから大外枠というのは決して楽な条件ではなかったわけですし、そのなかでキッチリ勝ってくれるのですから立派です。先々の馬でしょうし、いい成長を見せてくれると楽しみですね」(四位洋文騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ありがとうございました。馬はいいところがあるんだけどまだまだ大人しくて競馬馬としてはもう少しピリッとした部分があってもいいのかなと思えるほどなんです。今日は幼さが目立っていたし、勝ってくれたけど他に少し迷惑かけるような感じでフラフラもしてしまったので、そのあたりは今後の課題と言えるでしょうね。いろいろ経験を積みながら心身ともに成長させてあげたいところですし、先々の馬なので一度放牧に出したいと思います。今後については牧場で様子を見ながら考えていきましょう」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「頬当て。テンション高め。仕上がる。中団につけたが、ペースが遅いと見て向正面でジワッとポジションを上げて好位へ。4角で前に並びかけて早目に先頭に立ち、直線もしっかりした脚取りで押し切った。レースセンスは十分。」(競馬ブック)
バウンスシャッセ(牝、鹿毛。父ゼンノロブロイ、母リッチダンサー。藤沢和厩舎)は6月29日に函館に入厩し、1カ月ほどジックリ乗り込んで出走。牝馬の割に500キロを超す大型でも太目なくできていた。スタートは速くなかったが、馬任せで中団を追走し、向正面でペースが落ちるとジワーッと先行3頭の直後へ。3〜4角中間過ぎにゴーサインが出されると徐々に加速。直線1頭になると物見した分、突き放せなかったが、後続が来るとひと伸びして押し切った。「コントロールが利く」という四位騎手のコメント通り鞍上の指示に従順でセンスの良さの目立つレースぶり。上がり3ハロン11.7ー11.6ー11.9の競馬を外を回り差し切ったように決め手も十分。大トビで距離も保ちそうなので、広いコースでどんな走りを見せるか楽しみは大きい。(競馬ブック・新馬未勝利勝ち馬総評)
2010年、ゼンノロブロイは254頭の繁殖牝馬を集め、キングカメハメハの266頭に次いでその年2番目の種付け頭数を記録した。自身としては前年116頭の倍以上。アニメイトバイオの阪神JF2着からサンテミリオンのオークス制覇に至る産駒の活躍が人気の要因となった。それが現2歳世代。フィリーサイアーらしく牝馬の出脚が好調で、既に4頭が勝ち上がり、クーファナインはオープン勝ちも果たした。そのうちの1頭バウンスシャッセは英2000ギニー3着のスタッブスアート、現役4勝のホーカーテンペストの半妹。母はホーリング×フェアリーキングの欧州血統で、芝の2000mが最適。米国×欧州の多彩な血脈からなる5代アウトの配合は成長力を感じさせる。(競馬ブック・水野隆弘の血統評価)

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 ケイコでの感触は?「デビュー戦は前に馬がいなくなったら物見をしていたので、その点に気をつけて乗りました。いい動きでしたよ。高い能力を秘めていて重賞でも。」(四位洋文騎手・デイリー馬三郎)

 「デビュー戦は前に馬がいなくなったら物見をしていたので、追い切りでは念のため、フラついた直線でステッキを一発入れておきました。使われたことでいい意味で敏感になり、気持ちもピリッとしてきました。荒れた芝の1800メートルですから、タフな戦いになると思いますが、センスの良さと能力から、ここも楽しみにしています。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

●ほっさん予想

(9月2日 ほっさんの独り言より)

 晴れで良馬場希望で何度も何度も函館の天気を確認していますが、どうも明日は12時から雨のようですね。弱雨ということですが、良馬場でやりたいですね。

 そのバウンスシャッセはどうやら5番人気っぽいですね。エスポワールシチー以外の出資愛馬で重賞で上位人気となると、同じく藤沢和雄厩舎だったアフロディーテがフラワーカップで3番人気でしたね。

なお、結果を論ずることは厳に禁ず今回はそれよりも悪くなることはないぞ!!


 バウンスシャッセの前走は時計も遅く、どーなのかな?と思っていましたが、いろいろと記事を読んでいるとなかなか強い内容だったようですね。


バウンスシャッセ(牝、鹿毛。父ゼンノロブロイ、母リッチダンサー。藤沢和厩舎)は6月29日に函館に入厩し、1カ月ほどジックリ乗り込んで出走。牝馬の割に500キロを超す大型でも太目なくできていた。スタートは速くなかったが、馬任せで中団を追走し、向正面でペースが落ちるとジワーッと先行3頭の直後へ。3〜4角中間過ぎにゴーサインが出されると徐々に加速。直線1頭になると物見した分、突き放せなかったが、後続が来るとひと伸びして押し切った。「コントロールが利く」という四位騎手のコメント通り鞍上の指示に従順でセンスの良さの目立つレースぶり。上がり3ハロン11.7ー11.6ー11.9の競馬を外を回り差し切ったように決め手も十分。大トビで距離も保ちそうなので、広いコースでどんな走りを見せるか楽しみは大きい。(競馬ブック・新馬未勝利勝ち馬総評)


2010年、ゼンノロブロイは254頭の繁殖牝馬を集め、キングカメハメハの266頭に次いでその年2番目の種付け頭数を記録した。自身としては前年116頭の倍以上。アニメイトバイオの阪神JF2着からサンテミリオンのオークス制覇に至る産駒の活躍が人気の要因となった。それが現2歳世代。フィリーサイアーらしく牝馬の出脚が好調で、既に4頭が勝ち上がり、クーファナインはオープン勝ちも果たした。そのうちの1頭バウンスシャッセは英2000ギニー3着のスタッブスアート、現役4勝のホーカーテンペストの半妹。母はホーリング×フェアリーキングの欧州血統で、芝の2000mが最適。米国×欧州の多彩な血脈からなる5代アウトの配合は成長力を感じさせる。(競馬ブック・水野隆弘の血統評価)


ということで、これだけ読んでいると勝ちそうです(笑)。

さらに、しーにぃちゃんのコメントも添えておきます。


ケイコでの感触は?「デビュー戦は前に馬がいなくなったら物見をしていたので、その点に気をつけて乗りました。いい動きでしたよ。高い能力を秘めていて重賞でも。」(四位洋文騎手・デイリー馬三郎)

 「デビュー戦は前に馬がいなくなったら物見をしていたので、追い切りでは念のため、フラついた直線でステッキを一発入れておきました。使われたことでいい意味で敏感になり、気持ちもピリッとしてきました。荒れた芝の1800メートルですから、タフな戦いになると思いますが、センスの良さと能力から、ここも楽しみにしています。」(四位洋文騎手・競馬ブック)



ということで、手応えを感じておられるようです。こーなると、しーにぃちゃんは大舞台で強いからなぁ〜。ワクワク。


 期待も大きいのですが、我が軍団は新馬戦・未勝利戦は特別強いですが、そこから先は・・・。

人気通り掲示板確保なら万歳!!

馬券圏内なら言うことなし。

連絡みで賞金確保ならチョベリグ。

優勝なら、幸福量保存の法則を恐れて地下核シェルターに逃げ込みます(爆)。


 何にしても、こんな8月にこれだけのドキドキ体験ができることは嬉しいですね。3歳未勝利戦でドキドキするのは嫌ですが・・・。

これ以降は2013年9月3日に作成

●パドック

 馬体重は前走よりも4キロ増えて512キロ。二人引きでしっかりと踏み込んでおり、気配は非常に良く見えました。

●レース 

 バウンスシャッセはスタート直後に左にヨレます。直後両サイドのキャロ馬に挟まれる形で進路が狭くなり(こらこら、仲間内同士で何やってんだ!!)、少し引いて外に出します。

 前から6番手の外の比較的距離は走るものの馬場の良いところを追走し、いいポジション獲りだと思いました。

 しかし、3角ではもう進まなくなり、故障発生かと思わせるほどでした。四位洋文騎手も押っつけて促しますが、アッという間に最後方へ。後は全く追わずに馬場の少しでも良いところを通ってゴール。断トツの最下位でした。10着以下の馬も全く直線で追っておらず、こんな馬場が苦手な馬にとっては踏んだり蹴ったりのレースになりました。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は2分09秒2不良馬場でした。3角で進んで行かず、もうそこからほとんど追っていません。上がり3ハロンは脅威の50秒4です。これは重賞ということもあり、通常なら勝ち馬よりも4秒以上離されて入線すると1か月の出走停止になり、特別出走手当等も半額になりますが、重賞だといくら遅く入線してもそれはありません。

 ですから、無理に最後まで走らせるよりは、最後は流して少しでも馬にダメージを残さないようにすることが大切です。四位洋文騎手や横山典弘騎手(同じ厩舎で我が愛馬だったアフロディーテも新馬勝ちのあと2戦目は重賞で3番人気でしたが最後は流して17着。その時の鞍上が横山典弘騎手でした。)、藤田伸二騎手などはそれらを顕著にやってくれる騎手です。もちろん、公正競馬の観点から、批判もありますが。

 ただ、今回のバウンスシャッセは最後まで追っても勝ち負けはおろか出走奨励金すらもなかったでしょう。14着も9着もなんら変わりません。今回四位洋文騎手が最後を流してくれたことで今後の疲労やダメージという面で随分マシになっていることでしょう。感謝しております。


 とはいえ、勝った馬も牝馬です。バウンスシャッセはこんな馬場はからっ下手ですから、これが大舞台になるともう戦う前から白旗を揚げなければならず、出走取り消しをしたいくらいです。事実、今年の北海道ではそういう話をよく耳にしますね。他に走れる牝馬がいるのにこんなレースになってしまったことは力の差を感じますし悔しいですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(14着)

 「シビアな競馬になったけど、それ以前にこの馬場では脚を取られて競馬にならなかった。いい走りをするし、間違いなく素質はあるので、広いコースでまた仕切り直しだね。」(四位洋文騎手・競馬ブック)

 「今日は馬場が悪すぎて、かわいそうな競馬になってしまいました。前半はまだそれなりの位置にいたんだけど、馬場を気にしてこの馬のフォームが乱れていましたから、無理はできませんでした。まだ幼いところはあるけど頭がいいし、心臓もいい馬。今日は参考外の走りと言っていいけど、これからの馬ですし、馬場が広くなるのもいいと思いますよ。少しずつ経験を積んで成長を促していければ、もっともっと良くなってくれるはずです」(四位洋文騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

バウンスシャッセ(14着)

 「頬当て。二人引き。中団外で折り合って追走していたが、3角で仕掛けても進んでいけずズルズル後退。直線はもう無理をしていなかった。こんな馬場は合わないよう。参考外の内容。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が394000円。14着でしたし、勝ち馬からは9.5秒も離されましたが、重賞競走なので減額はされないと思います。1口で割りますと900円程度ではないでしょうか。

●今後の展望

 馬場が朝の時点の稍重くらいならまだなんとかなったかも知れませんが、勝ち馬でさえ1分59秒7とバウンスシャッセの前走の勝ちタイムよりも5秒も遅いような不良馬場での消耗戦。姉フロアクラフト然りで、母リッチダンサーの産駒はこういう馬場はからっ下手なんですよね。走る前から、直前の芝のレースのタイムを見て愕然としましたし、大敗を予感しました。

 こんな馬場ですから、いくら最後は流してくれたとはいえある程度のダメージは残るでしょうし、しばらく休養して疲れが取れたら、東京などの広いコースで巻き返したいですね。同じ不良馬場でも、今回のように開催12節目で馬場が痛んでいなければ、もっと走ると思います。それでも良馬場希望ですけどね(笑)。

●最後に

 我が軍団 + 牝馬+ 藤沢和雄調教師 + 新馬戦快勝 → ”重賞も狙える器”というレース前のジョッキーのコメント + 2戦目果敢に重賞挑戦 = 最後で追うのをやめちゃって歴史的大敗(>_<)

です。全く上記の式が当てはまる元愛馬のアフロディーテは最後は予後不良であまりにも悲惨でしたが、バウンスシャッセは我が軍団にとってウルトラ鬼門の500万クラス脱出がならなかったとしても、せめて無事に繁殖入りをして”薔薇一族”ならぬ”金満踊子一族”を確立して欲しいと思っています。そして私は母馬優先権を乱発!!大金持ちになる計画です(笑)。仮にバウンスシャッセの姉で愛馬のフロアクラフトもバウンスも1勝で終わったとしても、馬体が素晴らしいので絶対に良い子を出してくれるはずです。(夢夢夢・・・の、超長期的プラン)

 レース当日は函館は朝は稍重で、なんとか持ってくれと思っていましたが、8Rの時点で2週前の札幌記念と同じようなレース展開に。もう大敗は覚悟していましたが、よもやシンガリとは・・・。レース前日はもしかしたら勝てるのか、くらいに期待が大きかったですからちょっとショックが大きすぎますね。我が軍団は荒れた馬場に弱いなぁ〜。非力というか根性がないと言うか・・・。プリュムもハルシュタットもフロアクラフトもみんなみんなこの先行しての早々に垂れパンダばかりだもんなぁ〜。いや、いずれマデイラのように復活してくれるはず・・・。

 今回は度外視とは言い聞かせていますが、勝った馬も同じ2歳の牝馬。最後は追ってないと言っても追っていても上位は間違いなくなかったですから、オープンでは厳しいのかも知れません。元々私はオープンで勝てる馬というよりは、2、3勝できる馬を選んでいるわけで、バウンスシャッセはいずれ500万クラスは少なくとも勝ってくれると思っていますが、芝1800mの新馬戦を勝ちましたし、あわよくばクラシック、今年に続き2年連続のオークスGT出走と夢を見ていましたから、それはかなり厳しそうです。とはいえ、まだまだ時間もありますし、ここからの成長が大切です。姉のフロアクラフトも春の放牧で一気に力をつけましたし、バウンスも5月と遅い生まれですから、まだまだこれからの成長力に期待ができます。そして古馬になってから開花するゼンノロブロイの産駒ですし。ですから、2歳のこの時期に1つ勝てたことで十分に満足しなければ。

 私もクラシックへの夢は捨てていないものの、欲を出しすぎず、まずは次の1勝を心待ちにしたいと思います。

 何よりも故障なくコツコツと走ってくれることが一番。頑張れ、バウンスシャッセ!!次のレースを楽しみにしているぞ!!良馬場がいいね(笑)。

最後までご愛読ありがとうございました

2013年8月13日立ち上げ 15日、17日、22日、29日、9月3日加筆

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バウンスシャッセの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 8月 4日 デビュー戦 2歳新馬 函館芝1800m (1着1番人気